院長
泉 並木(いずみ なみき)
専門領域
- 消化器内科全般
- 特にB型・C型慢性肝炎の診断と治療
- 肝癌の診断とラジオ波焼灼療法、腹腔鏡
資格等
- 日本消化器病学会評議員・指導医
- 日本肝臓学会評議員・指導医・演題選定委員・広報担当委員
- 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
- 日本医師会認定産業医
- 日本肝癌研究会幹事
- 厚生労働省B型・C型肝炎治療標準化研究班委員
- 近畿大学医学部客員教授、 東京医科歯科大学臨床教授
- 山梨大学医学部非常勤講師
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
初診の方は、おかかりの医療機関の紹介状と受診日の事前予約が必要となります。
(産科(12週まで)を除きます)
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常に最先端の医療技術・診断機器を取り入れて、あらゆるニーズに答えられる治療を行なっています。当院は東京都の肝疾患診療連携拠点病院に指定されており、多くの肝疾患患者さんを紹介いただいています。肝炎、非アルコール性脂肪肝炎、肝がん、肝硬変合併症に対する新規治療薬の開発試験にも多く携わっています。肝臓移植も東京都内の医療機関と連携し積極的に行っています。
肝臓疾患においては、C型肝炎ウイルスの治療法は、新しい内服薬が登場したことで急速に進歩していますが、ウイルスのタイプ、過去の治療歴、他の疾患の合併や、それに対する治療薬の内服状況によって、最適な治療法が異なってきました。ウイルスのタイプを詳細に検討し、科学的な根拠をお示しし、十分納得していただいたうえで、ひとりひとりの患者さんに最も適した治療を受けていただいています。
B型肝炎の治療は、内服薬と注射薬の使い分けがポイントになります。内服薬にも5種類があり、効果や副作用の特性が異なりますので、ひとりひとりの患者さんの状態に合わせて、最も適した治療を受けていただいています。B型肝炎ウイルスの排除をめざした新規治療薬の臨床治療を受託し行っています。
最近増加している非アルコール性脂肪肝炎の診断と治療にも力を入れています。MRIや超音波を用いて肝線維化を把握する機器を複数所有し(MRエラストグラフィー、VTTQ、ASQ、Fibroscan)、生活習慣病の中に隠れている『ウイルスがいない肝硬変』の発見に努めています。非アルコール性脂肪肝炎に対する新規治療薬の臨床治療を受託し行っています。
再発がきわめて高頻度でおこる肝がんに対しては、ラジオ波焼灼術によって短期間の入院で確実に癌を死滅させることが可能になりました。最新型の治療装置と治療支援機器を導入し、安全で確実な治療を行っています。ラジオ波治療数の実績は常に全国のトップ10に入っており、マスメディアでもデータが公表されています。再発に対しては、状態に応じてラジオ波治療、肝動脈塞栓術、放射線療法、化学療法などを組み合わせて集学的な治療を行い、5年生存率が60%を上回り70%に近づいています。
高度に進行した肝がんに対しては、高精度放射線治療や分子標的治療薬などによる化学療法など、生活の質を保ちながら生存期間を延ばす治療をご本人・ご家族とよく相談しながら行っています。特に肝がんに対する化学療法の進歩は著しく、新規分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬、あるいはこれらの組み合わせによる臨床治療を多く受託し行っています。
早期胃癌、大腸癌に対しては、内視鏡的粘膜下層剥離術によって開腹手術をしない治療も増えています。内視鏡治療が困難な症例に対しては、外科との連携により腹腔鏡下切除も検討し、患者さんの負担が少ない治療を取り入れて行っております。
日本消化器病学会認定施設、日本肝臓学会認定施設、日本内視鏡学会指導施設、日本超音波医学会専門医制度研修施設、日本内科学会教育病院に指定されており、消化器内科全般の診療に力を入れています。
地域医師会の先生方との連携を大切にして、日常の治療はお近くの診療所で行っていただき、専門的高度医療が必要な場合に病院で加療するという病診連携システムも整ってきました。最近は、われわれの病院で研修希望の専門医の医師が増加しており、意欲があり患者の皆様に親切な方の研修を受け入れています。地域に密着し、しかも高度先端医療を行うように今後とも努力していきたいと考えています。
炎症性腸疾患(IBD)専門外来開設(月曜午後)について 2011年7月より炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)専門外来を開設しました。潰瘍性大腸炎とクローン病はこれまでは原因不明な腸疾患のため治療に苦慮することもありましたが、最近の研究の進歩により有効な治療法も多くなってきています。 コントロールの難しい患者様や重症の患者様に対しベストな診療を目指しています。 病気を治すことも1つの目標ですが、それ以上になるべく通常の生活、食事をしていただけるように努力しています。
2011年7月より炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)専門外来を開設しました。潰瘍性大腸炎とクローン病はこれまでは原因不明な腸疾患のため治療に苦慮することもありましたが、最近の研究の進歩により有効な治療法も多くなってきています。
コントロールの難しい患者様や重症の患者様に対しベストな診療を目指しています。
病気を治すことも1つの目標ですが、それ以上になるべく通常の生活、食事をしていただけるように努力しています。
院長
泉 並木(いずみ なみき)
専門領域
資格等
副院長
黒崎 雅之(くろさき まさゆき)
専門領域
資格等
部長
中西 裕之(なかにし ひろゆき)
専門領域
資格等
部長
土谷 薫(つちや かおる)
資格等
役職・氏名 | 専門領域 | 資格等 |
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副部長 髙橋 有香 (たかはし ゆか) |
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肝臓を主体とした消化器全般が専門ですが、以前より女性外来も手がけてきました。現在、健診部で健診業務も行っており、生活習慣病に基づく肝機能障害など、健診後の経過観察を要する方の外来もやっています。わかりやすく、女性の方も安心して受診して頂けるような外来診療を心がけています。 | ||
副部長 安井 豊 (やすい ゆたか) |
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医師 玉城 信治 (たまき のぶはる) |
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医師 前屋舗 千明 (まえやしき ちあき) |
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医師 金子 俊 (かねこ しゅん) |
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医師 田中 将平 (たなか しょうへい) |
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医師 髙浦 健太 (たかうら けんた) |
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医師 樋口 麻友 (ひぐち まゆ) |
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医師 掛川 達矢 (かけがわ たつや) |
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医師 早川 優香 (はやかわ ゆか) |
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医師 松本 浩明 (まつもと ひろあき) |
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医師 延澤 翼 (のぶさわ つばさ) |
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医師 山下 洸司 (やました こうじ) |
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医師 桐野 桜 (きりの さくら) |
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医師 稲田 賢人 (いなだ けんと) |
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医師 石堂 舜 (いしどう しゅん) |
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医師(非常勤) 藤井 俊光 (ふじい としみつ) |
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肝臓疾患 | B型慢性肝炎 | エンテカビル、アデホビル、テノホビル、TAF、ペグインターフェロン・シークエンシャル療法 新規薬剤の開発試験 |
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C型慢性肝炎 | ソホスブビル・リバビリン併用療法、ダクラタスビル/アスナプレビル/ベクラブビル併用療法、シメプレビル・リバビリン・PEGインターフェロン併用療法、レディパスビル/ソフォスブビル配合剤、パリタプレビル/オムビタスビル配合剤、エルバスビル・グラゾプレビル併用療法、グレカプレビル/ピブレンタスビル配合剤 新規薬剤の開発試験 | |
非アルコール性脂肪肝炎 | MRエラストグラフィー、VTTQ、Fibroscan新規薬剤の開発試験 | |
その他肝疾患 | 急性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、アルコール性肝障害、自己免疫性肝炎など多数 | |
肝癌 | ラジオ波焼灼術(RFA) | 経皮的RFAおよび腹腔鏡下RFA、fusion imaging併用、Cool tip RF system、Bipolar RF system, VIVA RF system |
肝動脈塞栓術(TAE) | 全例corn beam CT・3D navigation下TACE施行. Conventional TACEおよびdrug eluting beads (DEB)-TACE、バルーン閉塞下TACEなど | |
化学療法 | Sorafenib、Regorafenib、Lenvatinib 新規薬剤の開発試験 多数 | |
リザーバー肝動注化学療法 | ||
放射線治療(定位照射) | ||
その他 | ||
胆道・膵臓疾患 | 内視鏡的逆行性胆管膵管造影法(ERCP); | 内視鏡的十二指腸乳頭バルーン拡張術(EPBD)、内視鏡的十二指腸乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)、内視鏡的機械的砕石術(EML) |
内視鏡的胆道ドレナージ術 | 経鼻胆管ドレナージチューブ留置、チューブステント留置、メタリックステント留置術 | |
経皮的胆道ドレナージ(PTCD) | カテーテル留置術、メタリックステント留置術、他 | |
その他 IVR処置 | ||
早期胃癌・早期食道癌 | 内視鏡的粘膜下層剥離手術(ESD) | IT knife2, Flex knife, Hook knife, Dual knife, S-B Jr常備, 高周波装置VIO300D 3台, 内視鏡用送水ポンプOFP2, ウォータープリーズAF-WP1, GIFQ260J, Multivending scope (GIF TYPE 2TQ260M), GIFH290(拡大NBI) |
内視鏡的粘膜切除術 (EMR) | 高周波装置VIO300D 3台, 内視鏡用送水ポンプOFP2, ウォータープリーズAF-WP1, GIFQ260J, Multivending scope (GIF TYPE 2TQ260M)常備, GIFH290(拡大NBI) | |
食道胃静脈瘤 | 内視鏡的硬化療法(EIS) | |
内視鏡的結紮療法(EVL) | ||
BRTO | ||
アルゴンプラズマレーザー | VIO300D APC 2 2台 | |
早期大腸癌 | 内視鏡的粘膜切除術 (EMR) | 高周波装置VIO300D 3台, 内視鏡用送水ポンプOFP2, ウォータープリーズAF-WP1, 各種scope (全室拡大NBI可) |
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) | Dual knife, S-B Jr, Hook knife, IT knife nano常備, 高周波装置VIO300D 3台, 内視鏡用送水ポンプOFP2, ウォータープリーズAF-WP1, 各種scope (全室拡大NBI可) | |
その他消化管疾患治療 | 内視鏡的胃瘻造設術(PEG) | Introducer変法 |
出血性胃・十二指腸潰瘍クリップ止血術 | ||
アルゴンプラズマレーザーによる止血術 | VIO300D APC 2 2台 | |
ヘリコバクターピロリ除菌治療 | ||
胃癌・大腸癌・食道癌・胆道系癌などの化学療法 | 腫瘍内科と連携 |
早期胃がん等の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の治療成績をQuality indicatorとしました。
断端陰性切除を達成するためには、正確な深達度および側方進展度診断と、安全確実なESD技術が必要になります。近年の胃ESDの断端陰性切除率は98%以上です。
肝細胞癌のラジオ波焼灼術(RFA)の治療精度をQuality indicatorとしました。
当科はRFAの技術および処置具の改良を重ね、2 step and multi-puncture methodを開発しました。更に、造影超音波やfusion imagingなど治療支援システムも進歩しています。アプローチ法も経皮的RFA以外に腹腔鏡下RFAの施行も可能です。電極針はmonopolarのほかにbipolarも選択可能です。これらにより、標的病変を1回の治療で完全焼灼(根治)できる可能性が高くなります。近年の治療完遂に要した平均session数は1台で推移しています。
2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | |
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胃ESDの断端陰性切除率 | 98.7% | 93.6% | 98.9% |
肝癌RFAの治療完遂に要した平均session数 | 1.11 | 1.07 | 1.06 |
外来担当医表はこちらです。